| 事業者名 |
いすみ鉄道株式会社 |
| 事例名称 |
花の四季彩ルート化計画(菜の花植栽) |
| 概要 |
| いすみ鉄道株式会社では、平成12年度から毎年鉄道沿線に花の四季彩ルート化計画を実施している。これは、鉄道利用客の増加と沿線のイメージアップを図るため、四季折々の花を鉄道沿線に咲かせる計画の一環として、沿線各町のいすみ鉄道友の会、夷隅地区さわやかハートちば推進協議会をはじめ各種団体の協力を得て実施しているもの。 |
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| 取組の様子 |

いすみ鉄道・花の四季彩ルート |
| 協力者・関係者 |
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平成15年度 草刈・播種作業実績 |
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ボランティア団体等:つくしの会、若草会、新場会、にった野消防団員、西友会、大多喜町森宮区有志、大多喜町内小学生 |
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後援団体等:大原町いすみ鉄道友の会、夷隅町いすみ鉄道対策協議会、大多喜町いすみ鉄道鉄道友の会 |
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自治体等:千葉県夷隅支庁職員、大原町、夷隅町、大多喜町各職員 |
| ・ |
鉄道事業者:いすみ鉄道社員 |
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| 背景 |
| 乗車人員の減少に歯止めをかけるため、いすみ鉄道と夷隅郡市1市5町で構成するいすみ鉄道対策協議会は、線路沿い鉄道用地全線に県花となっている菜の花の種をまくことにしたもの。なお、車両のボディーカラーにもなっている菜の花のイメージを定着し、利用客の増加を目指している。 |
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| 内容 |
| ◆ |
平成15年度菜の花植栽事業 |
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対象路線:いすみ鉄道全線 |
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作業実績:延長合計 14,600 m 面積合計 32,030u |
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作業人数:草刈 160人 播種 51人 合計 211人 |
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作業時期:草刈−8月中旬〜9月下旬 |
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播種−10月上旬〜10月中旬 |
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開花時期:3月上旬〜4月上旬 |
| ◇ |
鉄道事業者、沿線自治体の概要 |
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事業形態 :第一種鉄道事業者 |
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営業キロ :26.8km |
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輸送人員(平成14年度):539千人 |
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主な沿線自治体及び人口(平成15年3月末):大多喜町
11,783人、大原町 20,849人 |
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| 効果 |
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乗車人員が年々減少する中、平成14年度の3月の普通乗車人員は、対前年比約2千人の20.8%増となっており、いすみ鉄道沿線の菜の花の知名度が上がったことによる集客効果がある。 |
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いすみ町やいすみ鉄道友の会が広報誌等を通じて呼びかける他、地元の鉄道存続という趣旨から自主的に草刈り等を行なう団体もあり、うち何名かは個人も含まれている状況である。 |
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| 成功(失敗)理由 |
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公共放送を含め、多くのメディアに紹介されたこと。 |
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ホームページへの掲載等によるPRも行っていること。 |
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草刈り、種蒔、種取等へのボランティア団体の参画については、12年度の計画当初より、いすみ鉄道対策協議会を通じ、各団体に働きかけを行っていること。 |
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| 今後の課題 |
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今後の計画 |
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開花時期に向けた、より積極的なPR活動の実施(ホームページへの掲載、旅行代理店との連携) |
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開花時期にイベント列車・ハイキングの実施等 |
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今後の課題 |
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沿線に咲いた菜の花をどのようにして多くのメディアに取り上げてもらい、多くの方に知ってもらうか、そこからどのようにして有名観光スポットに成りえるのか。 |
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車で来る観光客にどのようにしたら乗車してもらえるかといった「集客」へ、どのような施策を展開するかが課題。 |
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厳しい経営状況により経営改善策として人員縮減を図っており加えて社員の高齢化から、草刈等作業実施にあたり、社員一人ひとりの負担が過大になっており、今後の検討が必要。 |
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菜の花の種は開花後の枯れた菜の花から採取しているが十分採取することができず、且つ、年を追うごとに劣化してしまうことから、播種の際には種不足を生じてしてしまう。種は価格が高く、大量購入は困難であるので、菜の花の種の十分な確保が課題。 |
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| お問い合わせ先 |
関東運輸局 |